ねこよん いつもの散歩みち

50歳代前半で鬱になった、アラ還のオジサンです。心穏やかな時に浮かんでくる事や、鬱に関する事をアレコレ綴ってみます。

霧の海の底で

以前、晩秋の

広島県三次市

訪れたことがある。

 

三次市江の川水系

河川が集まる盆地にある。

 

山上からの

眼下に広がる霧の海は

映像では見たことがあるが、

その時の町の様子は

全く考えたことはなかった。

 

市内に一泊して

朝7時過ぎに宿を出た瞬間、

薄暗く白い世界に入り込んだ。

視界は100メートルも

なかった気がする。

 

「霧の海の底にいる」

不思議な気分だった。

 

国鉄福塩線に乗り

三次から塩町に移動。

 

気動車から降りると、

さっきとは様子が違う。

 

「霧が降っている」

音もなく ゆっくりと

静かに 沈んでいく。

 

霧の粒どうしが、

くっついて大きくなり

落ちてきてるのか…

 

その後、建物に入り

2.3時間しただろうか。

霧は消え 空は晴れ、

とても良い天気だ。

 

短時間で、こんなにも

変化するのか。

 

かなり前のことだが、

印象深い一日だ。

 


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