私は田舎町で生まれ育った。
今は離れた街で暮らしている。
物心ついた時には
古い土壁の狭い平屋で
暮らしていた。
当時はまだ風呂のない家も多く、
銭湯に行くと人で溢れ返っていた。
しばらくして、
利用していた銭湯が
店じまいすることになり、
そのあおりで 私の家も
新しくする事となった。
古くてボロで狭く
住みいい家ではなかったと思う。
しかし、家の柱にロープを着けて
トラックで引っ張り、
引き倒され、
土ぼこりが舞った瞬間、
とても悲しかった。
私の幼少期の5〜6年の想い出が
詰まったボロ屋。
これからもちょくちょく
記憶を辿ってみよう。