猫のキナコ(仮名)は
警戒心が強い。
性格なのだろうが、
「そこまで慎重にならなくても…」
と思う。
猫2匹ともコタツが大好きで、
今年も10月の半ばには、
既に押入れから出した。
スイッチを入れて無くても、
喜んで入っていく。
『コタツに入りたいです。
布団を開けてください』
キナコもアンコ(仮名)も
コタツに入りたそうにして
こちらを見る。
(ったく、2匹とも…。
見てないところでは、ひとりで
勝手に潜り込むくせに…。)
仕方がないので、
コタツ布団を開けてやるのだが、
キナコは中々入ってくれない。
『中には何がいるか わからないぞ』
と、コタツの中を覗き込みながら
まず様子を伺い、そして
一歩ずつ足を前にし始める。
一足、二足、 …。
とても時間がかかる。
コタツ布団を開けて10秒、
長いときは30秒くらい。
私はそれに付き合ってやるが、
妻は待ちきれず、
「もう、早く入りなさい」と
キナコのお尻を押してしまう。
『?!』
驚いて逃げ出すキナコ。
ありゃ、可哀想に…。