ねこよん いつもの散歩みち

50歳代前半で鬱になった、アラ還のオジサンです。心穏やかな時に浮かんでくる事や、鬱に関する事をアレコレ綴ってみます。

ビーカーの中の興味

まだ、学生の頃、40年前の話です。

 

夏休みに学校の実験室で、

ひとりで勝手に遊んでました。

今なら、メッチャ怒られたと思います。

 

学校には先生方や事務職の方々が

出勤されていましたが、

殆ど教務室に入ったまま

仕事をされていました。

実験室には人が来なかったのです。

 

古い学校だったので、当時としても

型落ちの器材しかありません。

ですが、面白がって見ていました。

 

ある日、ふと目を通した本に

ケイ酸ナトリウムの水溶液に

金属イオンを含んだ結晶を入れると

結晶から枝が伸びて木のようになると

書いてありました。

(これは流石に調べさせて頂きました。

 昔過ぎて記憶があまりに曖昧で…

 ケミカル ガーデンと言うそうです)

 

単なる好奇心だけで「やってみよう!」

ま、ハタチ前のガキンチョなので…。

 

適当に水溶液を作って

色のついた結晶を入れてみました。

青い硫酸銅とか入れたかなぁ、

あのピンク色の結晶何だったっけ?

 

すると結晶からムクムクと芽が出て

枝がドンドン伸びていくんです。

「お〜、伸びる伸びる!」

 

ひとりで喜んでいると

ガラッとドアが開き 化学の先生が…。

「お〜、なんかしてるな?」

やばっ、怒られると思ったのですが、

「面白いことしてるな~」と一言。

 

助かった〜、イヤイヤ…。

全く怒られずに済みました。

 

今考えれば、

薬品棚も 鍵は かけられてなかったし、

薬品の出納帳もなかったし、

昔は管理がユルユルだったんですね。

 

今では その学校は ありません。

 

あの頃の好奇心は、

今も少しは残っているかな?

アラ還になっても

”興味”がある事は いいものです。
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