ねこよん いつもの散歩みち

50歳代前半で鬱になった、アラ還のオジサンです。心穏やかな時に浮かんでくる事や、鬱に関する事をアレコレ綴ってみます。

「好きだよと言えずに 初恋は…」

こんにちは。ねこよんです。

2月28日は、“これ”を投稿しようと温めていたお話があります。私の大好きな村下孝蔵さんの話です。(2/28は村下さんの誕生日)

代表曲『初恋』の歌詞に「好きだよと言えずに初恋は…」とあります。この「…」に続く村下さんの初恋の想い出ばなし。

 

昭和28年2月28日、熊本県水俣市生まれの村下さん。ご実家は水俣で映画館を経営されてました。

中学生になった村下少年は勉強そっちのけでエレキギターと水泳に明け暮れる毎日。

そして中学二年の時に同じクラスになった女の子に恋をします。でも照れくさく声もかけられなくて、話は殆ど出来なかったそうです。

彼女はクラブ活動はテニス部(だったと思います)で、歌詞の「放課後の校庭を走る君がいた 遠くで僕はいつでも君を探してた」というシチュエーションも、きっと実際にあったのでしょうね。

その年の夏休みになる前に、彼女は転校することになりました。気持ちを打ち明けることなく、別れを迎えてしまいます。

村下少年は親しかった女の子に、彼女がいつ水俣を離れるのか聞いて、当日の夕方、駅に向かいます。姿を見せるのが恥ずかしくて、遠くから彼女とその友達が別れを惜しんでいるのを見ているだけでした。

やがて汽車は動きだし、村下少年は自転車を漕いで追いかけます。当時は蒸気機関車でスピードも遅かったんですね。夕日を浴びながら、自転車を必死に漕いで、一生懸命汽車を見えなくなるまで追いかけていった…。

 

本人が話されていた内容を思い出して綴ってみました。「初恋」を聴くと、この話を思い出します。私自身の初恋も忘れる事無く、ずっと心の中にあります。
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22歳の時、村下さんの想い出を追いかけて、水俣駅に行ったことがあります。柱の影から遠くの彼女を見つめる村下少年の姿がそこにあったのだと思い、しばらく眺めてました。